Lyric

やっと自由になれたね

窮屈な空間がグレーの液体に侵食されていく

見つけてほしいけれど見つけてくれた時には真っ黒な天使の亡骸から「頑張れ」「頑張れ」の応援歌

暗澹たる40日間に揉まれ鎮魂歌に変わる

小さな喜びを拾って三秒ルールでつまみ食い

神様に依れず人様に依ってる普通がつまらない

でもそれが幸せだったとパズルが完成しかけてた

井底の蛙ながら楽しそうで

悪魔を騰げて天使を堕とす法律

今日覚えて明日忘れる負の連鎖

人間が施行し成立した道徳を見たって神は頭抱えるフリをするだけ

「ただいま」と「おかえり」 何の変哲もないダイアローグが喉から手が出るほど欲しい

「もう楽にさせてあげて」自死を選んで溶ける脳からの働きかけは昼行灯

阿鼻叫喚のシグナルは幽された一部屋をすり抜けボロボロになり空へ還る

一縷の望みをたよりに そっと手繰り寄せたハンドセット

コールの焦点は暈されて獣性剥き出しの地獄へ

焼け爛れた黒いあんよ ぐちゃぐちゃの赤い花弁

それでも「生きて痛い」と願う

悪魔を守り天使を攻める法律

今日覚えて明日忘れる負の連鎖

振り出しに戻り鬼に賽を投げられたって運命は変えられるフリをするだけ

せめてこの心だけは溶かされないように傷から伝う熱から距離を置いた

「もう殺して」の囀りが真ん中に届く頃には深いクレバスの底へと一つずつ記憶を隠す

一人で帰依していました 一足す一 二つ消える

呼応した二人の終止符

悪魔に角を与えて馴れていく法律

天使の羽を奪って慣れていく法律

人間が施行し成立した道徳を見たって神は頭抱えるフリをするだけ

「幸せでいてね」 夢の途中にモノローグ 天使の輪のおかげでもう寒くないよ

死にたくなったらいつでも死ねるみたいに

生まれたくなったらまた生まれてみたい

もうどこも痛くも痒くもないから

もう何にも心配しなくてもいいよ