

君が好きだった映画の話
何度も同じところで笑う僕
部屋の隅に残るコーヒーの香り
今も時間を止めたままで
何気ない言葉のひとつひとつが
胸の奥にまだ灯ってる
星を見ていた 君がいない夜に
あの日の笑顔が 浮かんで消える
泣かないように 空を見上げたら
少しだけ 君が近くにいる気がした
最後にくれた手紙の文字は
少し震えて滲んでたけど
「ちゃんと笑って生きて」と書いてあった
君の声が聴こえるようで
まだ夢の中で名前を呼ぶけど
朝になれば風に溶けてく
星を見ていた 君がいない夜に
触れられないのに 温もりが残る
泣かないように 空を見上げたら
少しだけ 君が笑ってる気がした
季節は巡り 街は色づいて
僕だけがまだ あの日のまま
でも君ならきっと言うだろう
「もう大丈夫だよ」って
星を見ていた 君がいない夜に
ひとつ願いを 風に託した
ありがとうって 言えなかった言葉
今ならきっと 届く気がした
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