

熱き野望を胸に 混沌の世を駆け抜けた
信じたその瞳に 揺らぐ影を見てはいなかった
築き上げた城が 未来を変えると信じていたのに
風がざわめき 運命が狂い始める
刃よりも鋭く 届くはずだった声
乾いた唇に 真実の言葉は残っているのか
ミツヒデにたずねよ この想いの行方を
勝利の先に描いた夢は 今どこへ消えたのか
ミツヒデにたずねよ 君が見ていた光を
疑いを断ち切る術を いつか教えてくれ
戦場の果てに立ち 誇り高く笑い合った
同じ旗のもとで 涙も分かち合った日々
遠く響く太鼓の音が 胸の奥を締めつける
迷いのない槍先が やがてこちらを向いていた
誓いよりも脆く 崩れゆく運命(さだめ)
血潮の重みよりも 嘆きが染み込んでいく
ミツヒデにたずねよ 誠と裏切りの狭間
焦げ付いた願いは 夜空の闇に溶けたのか
ミツヒデにたずねよ 君の言葉を知りたい
たとえ刃を交わそうとも その瞳に何が映るのか
ここは本能寺の刻 千々に乱れる火の粉
最後に思い浮かぶは あの日の信頼と握手
もしも時が戻るなら 今一度耳を傾けたい
交わした誓いの真意を もう一度確かめたい
ミツヒデにたずねよ 愛と憎しみの境界線
戦(いくさ)の果てにこぼれ落ちた 小さな祈りを拾い集め
ミツヒデにたずねよ いつか歴史が語るように
胸の奥で叫び続ける この声を聞いてくれ
- 作詞者
ちぇっくのりんごのじゅーす
- 作曲者
ちぇっくのりんごのじゅーす
- プロデューサー
ちぇっくのりんごのじゅーす
- ボーカル
ちぇっくのりんごのじゅーす
- ソングライター
ちぇっくのりんごのじゅーす

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ミツヒデにたずねよ
ちぇっくのりんごのじゅーす
「ミツヒデにたずねよ」リリース:炎に包まれた本能寺から問いかける、答えなき対話
歴史に刻まれた衝撃の裏切りを、信長の視点から描く楽曲「ミツヒデにたずねよ」がリリースされました。
「熱き野望を胸に 混沌の世を駆け抜けた」という力強い出だしから始まるこの曲は、天下統一へと邁進していた織田信長が、最も信頼する家臣・明智光秀からの裏切りに直面した瞬間の複雑な感情を鮮やかに描き出しています。
「同じ旗のもとで 涙も分かち合った日々」から「迷いのない槍先が やがてこちらを向いていた」という展開には、戦友から敵へと変わる瞬間の衝撃と信長の内なる嘆きが表現されています。また、「ここは本能寺の刻 千々に乱れる火の粉」という一節からは、歴史的悲劇の緊迫感が伝わってきます。
繰り返される「ミツヒデにたずねよ」というフレーズには、裏切りの真意を知りたいという切実な問いかけと、もはや答えを得ることのできない運命の皮肉が込められています。「もしも時が戻るなら 今一度耳を傾けたい」という願いからは、理解し合える可能性があったかもしれないという後悔の念が感じられます。
この曲は単なる歴史の再現ではなく、信頼と裏切り、野望と挫折、そして理解し得なかった者同士の悲劇という普遍的なテーマを、現代に問いかける作品となっています。
アーティスト情報
ちぇっくのりんごのじゅーす
ちぇっくのりんごのじゅーすは、独自の世界観を持つシンガーソングライター / ユニット。日常の何気ない瞬間を切り取り、スマホ越しの景色や夜の孤独、青春の甘酸っぱさを繊細な言葉とメロディで表現する。楽曲はポップでありながら、エレクトロやオルタナティブの要素も取り入れ、多層的なサウンドを生み出している。 SNS時代に共感を呼ぶリリックと、どこか懐かしくも新しいメロディが特徴。TikTokやYouTubeを中心に楽曲を発表し、デジタル世代の心を掴んでいる。
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