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過剰に整形された現代ポップスの無菌室的なスタジオ加工や人工的な完璧さを徹底的に焼き尽くした本作は、140BPMの強靭なモトリック・ビートとポストパンク・リバイバルの冷徹な攻撃性が融合した、生々しく親密なダーク・シンセ・ポップです。イントロの最初の3秒で、完全な無伴奏の乾いた女性ボーカルによる「Don't.」という不条理な一言の独白フックが急襲し、直後に爆発する肉体的なキックが聴き手を一瞬にして密室へと監禁します。過度な音圧や便利な情緒に頼らず、過激なゲートリバーブを施したスネア、地鳴りのように蠢く歪んだアナログベース、そして冷酷に明滅する鋭利なシンセテクスチャーの密度変化だけで胸を締め付けるダイナミズムを構築。特筆すべきは終盤のブリッジで発動する「リズムの欺瞞」です。歌詞の描写と同期して突如不条理な0.5秒の完全静寂が侵入し、直後に倍速フィールのアグレッションへと暗転。心地よい時間歪曲の錯覚を植え付け、最後はフェードアウトを拒絶した完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。