静寂というノイズのジャケット写真

歌詞

静寂というノイズ

NOBU-TA

アラームが鳴る 4分前 薄目が捉える 天井のシミ

昨日と同じ重力で 体を起こす

歯磨き粉の味だけが 妙にリアルだ

トーストはいつも 焼きすぎる

テレビの中の他人が 遠くで騒いでいる

その声は意味を失って ただの「音の粒」

誰も渡らない横断歩道を 車で通り過ぎる

かつては揺さぶられたはずの 喜びや悲しみのメロディ

今は全部 等しくノイズ 心のボリュームを ゼロに絞ってる

壁に貼られた 色あせたカレンダー

黒い数字は ただの模様 昨日と今日の境界線は

耳障りなノイズが 途切れる夜だけ

ああ また一日が「終わった」らしい

めくる指先に 感情は乗らない

世界から送られる信号(ノイズ)を ただシャットアウトして 眠る

古びたエアコンの 作動音だけが響く

いつも同じ顔ぶれの 事務所の空気

「そうですね」と「なるほど」だけで

一日が終わる 単調な作業音(ノイズ)に 思考を溶かしていく

帰りの車 ハンドルを握る手

フロントガラスに 疲れた顔が映る

途切れ途切れのラジオ放送(ノイズ)

自分のエンジン音だけが 鈍く耳に残る

感動も焦燥も 脳が処理すべき

「不要なデータ(ノイズ)」になった

もしもあの時、なんて言葉は 思考のバグ(ノイズ)だから 消去した

壁に貼られた 色あせたカレンダー

祝日の赤も 褪せて見える 今日が何曜日だって

耳に入るノイズは 変わらない ああ またページが薄くなっていく

破り捨てるほどの 激情もない 静寂(ミュート)にしたい

この日常に ノイズは絶え間なく 降り注ぐ

ベランダで育つ観葉植物 水をやるのだけ 忘れない

「生きてる」という確かな手触り

それ以外は 全部 ノイズかもしれない

遮るもののない 夕焼けが綺麗だ、と

一瞬だけ 思った 次の瞬間にはもう どうでもよくなってる

この微かな心の揺れさえ 今の自分には 邪魔なノイズだ

壁に貼られた 色あせたカレンダー

黒い数字は 砂嵐のよう 昨日と明日の境界線は

ただ夜が間にあるだけ ああ また一日が「始まる」らしい

めくる指先は もう慣れたものだ

真っ白な未来(ブランク)が ホワイトノイズのように 思考を埋め尽くす

カレンダーの最後のページ その次には 何がある?

いや 何も変わらない また新しい 同じノイズを

浴びるだけだ 色あせたまま

  • 作詞者

    NOBU-TA

  • 作曲者

    NOBU-TA

  • ミキシングエンジニア

    SUNO AI

  • ボーカル

    SUNO AI

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