neverlandのジャケット写真

歌詞

シティとツデー

Marlowe Kay

一九八三年僕は生まれた

何の変哲もない町で

物心ついた頃には

お風呂のふたの縁に

人差し指を這わせて

シティシティシティ

ツデーツデーツデー

シティシティシティ

お風呂のふたの縁は道路

人差し指は車

田んぼのまっすぐな平行線

2本の人差し指は何度でも滑る

どこまでも続く平行線

シティシティシティ

ツデーツデーツデー

シティシティシティ

新しい町に出かけよう

彼女の藍色のマーチ

新しい空気吸いに行こう

夏のロックフェスにも行こう

新しいバンド聴きに行こう

中指を這わせて

シティシティシティ

ツデーツデーツデー

シティシティシティ

ツデーツデーツデー

シティシティシティ

ツデーツデーツデー

青く澄んだ空をバックに

君の故郷にも行った

ヘトヘトになって歩いた

君の元へと続く道を

二度と忘れないよ

僕は忘れないよ

ゆびきりげんまんハリセンボンのます

目の前はボヤけてる

無数の雨のテールランプ

赤のまま混ざり合う

現実と夢のテールランプ

赤のままボヤけてる

遠くなる ずっと遠くなる

赤のまま混ざり合う

現実と夢のテールランプ

赤のままボヤけてる

遠くなる…ずっと遠くなる…あー、

クラクションを鳴らされる

お風呂の縁とテールランプ

  • 作詞

    Marlowe Kay

  • 作曲

    Marlowe Kay

  • ギター

    Marlowe Kay

  • ベースギター

    chickii

  • ボーカル

    Marlowe Kay

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Marlowe Kayはこれまで【故郷や生と死】をテーマに音楽制作を続けてきた。今回のアルバム『neverland』においてはそれに加えて【子どもと大人】というテーマも見えてくる。

アルバムに先駆けてリリースされたシングルのアートワークには彼が幼少期に描いた絵が採用されていたり、収録曲にも幼少期に関わる内容が描かれていたりする。
これまでにも【子ども】をテーマにした彼の作品はある。前作『umijii yamabaa』では彼の娘の幼少期の絵をアートワークに採用したり、収録曲「漂流物のドラマ」ではそのしゃべる声を録音したりしている。

だが、今回はさらに彼自身の【子ども】時代にスポットを当てており、前作以上に個人的な作品とも言える。

彼の幼少期について歌った「シティとツデー」や「カバの尻尾」。それと対比して描かれる「You Can Fly!」や「Neverland」からは【大人】になる空しさが聴こえてくる。
【大人】になった今と向き合って生きていく強さを描いた「ずっと一緒にいたいよ」や「ただ、いま」ではリズム隊が力強い。
曲間を繋ぐように配置された「あんたがたどこさ」や「よへほ」は彼の故郷熊本の童歌・民謡をアレンジしていたり、「笑った」ではコロナ禍で会えなかった祖母との交流の場面を描いていたり、【故郷】を想う彼の心情が伺える。

サウンド面では、全編を通してリズム隊にはペールや空き缶などを集めた自作のドラムキットを録音しており、より有機的なグルーヴとダイナミクスを生むことに成功している。

弾いているギターはTokaiのレスポールと、Martinのドレッドノートジュニア。ギターソロが光る「ロバの耳」や「Dive to Milk!」、エフェクターで音の実験を追求した「光るウナギ」などが聴きどころである。

ほとんどの曲でベースを担当したのは古くから親交のある音楽家chickii。「パパからもらったレスポール」や「ライオンの鬣」などでうねるファズベースが聴ける。

齢40のおじさんが作った【子ども】のような【大人】のアルバム。いくつになっても【子ども】のようなイマジネーションと創造力で好きなことやりたいことを続けていきたいものだ。

アーティスト情報

  • Marlowe Kay

    --流れ着いたものを受け入れる白い砂浜。激しさと優しさに揉まれて姿を変えていったものたち。僕もそんなふうにここに流れ着いた。もう知っているものとまた出会いたくなったらまたここに戻ってこよう。きっと失くしたものが見つかるはず-- 沖縄を拠点に活動。エレアコといくつかのエフェクターとスマホで録音・制作。

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Chunjun Records

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