床に散らばる無記名の教科書も
飲んで放置したペットボトルも
何をメモしたか忘れたノートも
全部捨ててしまおう
捨ててしまえ
重たい瞼
まだ少し冷たい空気
慣れていない制服が少し気恥ずかしくて
足早になってる
印字されたばかりの
定期券に胸が高鳴る
明日からはお弁当も必要だったっけ
頑張らないとな
リノリウムに響くローファーの音
たくさんの視線 満ちていく声
喧騒に消されていく私の世界
この心のざわめきはなんだろう
この心におちるかげは 何?
私の席と決められた隅の椅子
覚えられない隣の誰かさん
満員電車で揺られている時間
現実味がないや
夢かも、なんて
散っていく桜
生ぬるい風が吹いた
時計ならばもう何度も確認してるってば
遅刻どころじゃない
連絡がきていた
隣の誰かさんに謝りたい
「早く元気になって会えるの待ってる」なんて
言わないでよ…
窓の外は眩しすぎて見れない
薄暗い部屋 閉じたカーテン
静けさに溺れていく私の世界
この涙でなにを満たせるだろう
この涙がつぐなえる罪は無い
誰かの当たり前が
君には当てはまらなかっただけ
誰かにとっての日常が
君には遠い世界なだけ
悪いことなんてしていない
私にはそれしか言えないけど
罪の意識なんて要らない
君に聞かせてあげられたのなら
床に散らばる無記名の教科書も
飲んで放置したペットボトルも
何をメモしたか忘れたノートも
全部捨てていいよ
居たくもない場所に居る意味なんてない
非難する言葉は聞き流していい
放課後に飲みたかったいちごミルクは
未だに思い出すけど
- 作詞
燕七夏
- 作曲
燕七夏
燕七夏 の“群青”を
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