水たまりにおちている月をひろった
明日になったら 交番に行こう
朝になると月はもうどこにもなくて
私はなにも できなかった
後悔を抱きしめて 泣いているだけの朝
ああ 今が遠く 離れてゆく
今日が過去に変わってゆく
排水溝に落ちている希望をひろった
名札がついていたら 届けに行こう
夜になると絶望に変わってしまった
私はまた 役に立てなくて
絶望を抱きしめて 眠りにつくだけの夜
ああ 電車に乗って 運ばれてゆく
窓の景色は流れてゆく
いま ここで みている景色が
記憶の中 薄れてゆく 理解っているけど
いま こころ 感じたすべては
私とともに 消えてしまう 理解っているけど
ああ 部屋で消えた月はきっと
会えないはずの太陽と会えた
ああ 姿を変えた希望は私に
優しく甘い諦念をくれた
ああ 今が遠く 離れてゆくけど
今日は過去に変わってゆくけど
刻んだ思いを 忘れはしない
温かい言葉も消えない傷跡も
すべて抱きしめて生きてゆく
- 作詞
燕七夏
- 作曲
燕七夏
燕七夏 の“刻む”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード