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2022年7月 東京新宿BEAMS JAPANにて行われたアパレルブランド“KUDAN"のPOPUPイベントにて会場内BGMのとして、Jinmenusagi × 昼想夜夢 【Memory Card of Love】EP のリリースから2年の月日を経て新たにダブルネームでプロジェクトが制作された。
全7曲で構成される本作だが、全曲通して原曲とは違うビートアプローチでDJRに収録された名曲達を彩る。
MVではスーツ姿が印象的だった『ICEY』から始まる一曲目は、つめたく冷えた鉄がソリッドに擦れ合う様なノイズにJinmenusagiのキャッチーなフロウと心地の良い低音で耳を刺激されるサウンドに。曲中後半から、これから物語が始まるかの如く展開される壮大な空間の輪郭が見えてくる。
サウンドの温度を引き継ぎ続いて極寒メタルサウンドでリメイクされる『Blue Benza feat. Spada』は竿物の刻みとツーバスがジメサギとSpadaのフロウにユニゾンし重量を与える。ミックスエンジニアにはメタルコアバンドSailing Before The WindのベーシストBitokuが担当。本場仕込みのサウンドを提供。
次に冷え切った耳を1発でHOTにするアンセムは『Opp Otaku』のREMIXだ。リリックに組み込まれたゲーム要素やサウンドに日本のカルチャーを詰め込み太いベースが脳を揺らすリピート確定のクラブチューンに変貌。
原曲はジャージードリルで構成された『GOAT』は昼想夜夢が得意とするゲームのサントラを彷彿させる哀愁漂うキャッチーなシンセサイザーで畳み掛けられ再構築された『GOAT feat. Lunv Loyal (昼想夜夢REMIX)』はリスナーの耳に新鮮さを届けるだろう。
クールに展開されてきた本作の後半に突入すると、5曲目から聴こえてくるのはJinmenusagiが2014年にリリースした4thアルバム【LXVE 業放草】から『ミスター情緒不安定』のピアノフレーズをセルフサンプリングされた『Crying Emoji』だ。Jinmenusagiのアーカイブ作品から現行の楽曲にサウンドがクロスオーバーする体験をJinmenusagiのリリックと共にリスナー達と振り返る事で記憶を「追憶させる」事をテーマに仕上がった作品になっている。
東京(ドンジン)の夜をイメージし都会的かつ静寂の中にある喧騒を音に落とし込んだ『Anata Watashi』は前半と後半でビートチェンジが行われるが、最終的に音が重なり合うマッシュアップ型のビート構成になっておりクラブ/DJライクな現場でも上がる事が間違いない説得力のある一曲に仕上がる。
本編のラストを飾るのは『SAKURABA (昼想夜夢REMIX)』。レトロゲームのエンドクレジットを彷彿とさせるエンディング的チップチューンはJinmenusagiが DJRシリーズを完走させたエンディングBGMとして昼想夜夢が特注で作った別ルートのゴールとなっている。ヒップホップ・コレクティブ"夜猫族"からfeat.しているBonbero、Tade Dust の2名に加え、東京在住多国籍クルー・The Hiltのメンバーであり、ロンドン出身のラッパー & ソングライターのKraftykidが新たに昼想夜夢が作ったSAKURABAのビートで暴れ回る様子はJinmenusagiの新たな試みに華を添える後輩達の華麗なバトンパスを観ている感覚にさせるだろう。
チャート上位に名を刻むDJRシリーズだが、この快進撃に拍車を掛けるアートピースに。
【DONG JING REN】をキャンパスに自由に暴れた昼想夜夢が手掛けるファンの期待を背負ったREMIX版がJinmenusagiの世界を拡張する。
くりえいてぃぶ電波塔。 無所属。 日々の思った事や体験を歌詞にしてて、友達に作詞作曲した物を聴いてもらって褒められたのが嬉しかったなー。メロディがついた日記の様な物を友達が編曲してくれてそれ聴いたら「あ、ここに居て良いんだ」って直感的に思った!だから自主の曲も出したくなったからやるね
Jinmenusagi /LEEYVNG(ジメサギ/リーヤン) 1991年生まれ東京都千代田区出身のラッパー。 14歳頃から作詞・作曲・ミキシングを独自で学びクリエイティブに活動を始めた後に、LOW HIGH WHO? Productionに所属し10枚以上のアルバムを発表。 次世代期待のアーティストとして注目される。 2016年には、DubbyMapleとの共作「はやい」がヴァイラルヒット、翌年には国民的シンガーAIのアルバムに参加する。 21年には9年ぶりとなるEP「Bubble Down」を発表し話題を生み続ける、彼の活動からはこの先も目が離せない。
昼想夜夢