Lyric

昨夜見た夢の話　閉め忘れたカーテンの隙間

こぼれている朝陽　すがすがしさと似て少し違っている

虚しさに　目を覚ました

続きがまだありそうで記憶の闇に身を委ねる

今もまだ忘られぬ確かだった事実

昨夜見た夢の話　歌ってみるよ

優しい　そして哀しい　物語がその時吸い込まれる

抜け殻になった二人　透き通る想いは　互いの手をすり抜けて

空へ　空へ

「柔らかくて　傷つきやすくて　その代わりに護りたくて」

二人をつないだ　蒼く細い糸が見えなくなるほどに　よく晴れた

空が　空が　静かに広がっている

例え自由が耳をふさいでも　胸の奥で微かに聞こえる

約束がひとつひとつ　また心に絡み付いて

僕らにカタチを　与えているよ

綿あめ雲　千切られて　甘い匂いを風が運ぶと

変わったり　変えられたり　変えられなかったものに

流れた時の長さを知る

そして夢見る

出会いとは　別れの度　初めからもう決まっていたような

運命という　願いと諦めを束ねた　細い糸につながれて

空を漂う　その旅の始まり

君が撮った空の写真　見せてくれた　嘘みたいな紫色

目に見えるよりも　綺麗な空

今もまだ忘れない　色褪せない

空が泣き笑い　歌っている

優しく　そして哀しく　物語は広がる　僕や君に

誰にも光を注ぐ　闇に閉じ込める　明日の予感　遺しながら

空は　空は

柔らかくて　傷つきやすくて　その代わりに美しくて

抜けるように　すっと青く　透き通る願いを受け止めていつまでも

永く　永く　静かに広がっている

二人をつないだ　遠いあの夢も広がっている