Lyric

覚束ない 甘い匂いが

頭の闇を区切った

僕の傷 刺激され

君があふれ出す

南の海を 消し去り

列車の座席が

震え揺らしながら 君を映す

輝きを重ね響く 映像とともに

今でさえも

君に叫ぶ

扉の向こう あの日の夢が

二人の暗闇 消し去り

光を抜けた 君の後ろ姿の

残像を映すよ

しなびれた 白い空気が

やさしく胸をつねった

喉の音 無下にして

心が言っている

暗い空にひらり独り

挙げられる両手で

震えかすれながら 君に歌う

非連続的に映る 映像とともに

今でさえも

君に叫ぶ

扉の向こう あの日の夢が

二人の暗闇 消し去り

光を抜けた 僕の姿を君に

遠くから届ける

どんな暗い過去さえ

虚空に向けて 解き放れていく

展開する映像 ほんのりと映る影

空気までもが染められ

扉を開けて あの日の夢が

夜気の中に漂って出ていく

愛している

虚実皮膜のあの風景は

不規則な電波に乗って

現実世界 の二人に帰る

離さない

もう離さない

鮮やかな君を