Lyric

迷い猫は夜にわななき

正しさだけに救い求め

相容れない孤独を胸に

朝日を見て眠る

荒れ地を踏みしめて進む

瞳は光失ったまま

降りしきる雨に打たれ

過去の足跡も消えてゆく

生存競争の群れ

蹴落とす正義

自己既に行方知れず

逃れえない罪と疑心

断ち切り飛び出したあの日の

身ぶるえる　残酷な　劣等感

打ち破る　再起の鼓動　胸に

割れるほど　唸らせる　重低音

酔いしれる　反旗の波動　今翻す

枯れた声で叫ぶ Loudest Howling

ただ空虚な身体響かせ

また誰かに届くようにと

きっといつか

立ち向かえる勇気が欲しい

明日を変える魔法はなくて

現実から目を逸らしたら

何も残りはしない

暗闇に悶えても

差し伸べる君の手は見えず

あざ笑う同じ顔

囚われた不信の籠

痩せこけた体で

問いかけるこの苦痛の理由を

このまま朽ち果てるのなど

認めない　耐えられない

細い生命線たぐり寄せ　立ち上がる

かすかな光　かすれた声

心　僅か　取り戻し

誰かへ届けと歌い続けて

ついに見つけたこの小さな命は

決して放したくない

羽を折られ悶える鳥に

花を手向け黄昏に立つ

後戻りはしたくないから

睨みつけた

神様にも縋る祈りは

砂嵐にかき消されて

まだ見えない明日に向かって

歩み進む

夢に焦がれ たどり着く先

思い描いた幸福はなくて

歪む仮想の理想郷など

憧れはしない

我が孤高の　シンライン