歌詞

痩せた心で見る背中

こんなにも綺麗なら

それだけで なんかもう…いい気がしてたんだ

9号で混ざるエンジンとぼく

ハンディ片手に連れてってて

いいシーン撮れた？

君はいつだって 僕にとってのベストショット

しつけ糸 最後の1本

切るとき ちょっとだけ手が震えて

「またね」って笑って 返事がなくて

でもそれでもよかったと思いたいんだ

はじめてケモ耳を縫ったあの日

初夏の汗と君の笑い声

「このケモ、人気者なるよ(笑)！」

未来の話ばかりしてた

カタガミのはじなぞるたび

名前のない痛みが刺さる

いまも 笑い合った日が眩しくて

その痛みばかり懐かしんで なぞっている…

毛並みの奥のわずかな湿度

いつまでも ふれあっていたかった…

痛かった…

糸ほどく 声ほどく

孤独と誤読

もう耐えられない！

さぁ！胸に残った縫い目を！

ひとりでもきっと縫い直せ！

"ありがとう"と"ごめんなさい"を超えて「さよなら」にするぞ！

そうじゃなきゃ 前に進めない！

We stitched a world with borrowed thread

Dreams in patterns, hopes we said

Your hands, like warmth, pulled seams apart—

Every cut was a work of heart

I wore your voice like a second skin

Through latex, foam, and fur within

You drew the eyes, I shaped the soul

We made them breathe, we made them whole

But silence now is all that fits

Between the zippers and the bits

Your smile’s a mask I can't unsee—

It haunts the suits, it echoes me

Thread by thread, I let it go

This isn’t hate—it’s just the flow

A final pose, a closing scene

The fuzz still warm, but we wiped it clean

“Thanks for every snip and tear

But this one's mine to wear.”

いまひとりで胸のチャックを閉じながら

ふと 君の手を思い出しています

僕にはいらない記憶

さよならは終わりじゃないって

ほんとは思ってる

例え もういっしょに作れなくても 大丈夫

君の抜けた縫い目を ひとりで閉じられる