Lyric

誰かにそばにいて欲しくて

冷たく凍えた手を伸ばした

でもそんな資格などないと

一人泣いてた

夜の街に紛れ込んでは

しきりに迷子を演じていた

寄る辺なく彷徨う亡霊同士

惹き合ったの

遥か遠い遠い世界でなら

また深く息を吸えるだろう

触れ合った指先の繋がりだけ

信じる勇気が欲しい

届かないものに手を伸ばしても

歪に光る亡霊なの私たちは

乾いた喉も潤せないの

二人このまま夜に消えていく

御伽話に導かれた

悲劇のヒロインにもなれない

お互いの名前の理由さえも聞けずに

この手の内にないもの探し

ふわふわ踊る亡霊なの私たちは

遠いどこかへすら辿り着けない

二人このまま夜に消えていく

こんな暗い暗い世界でさえ

私には居場所がないなら

あの日放り出し逃げた自分ごと

愛せる勇気が欲しい

届かないものに手を伸ばしては

明日を願う亡霊なの私たちは

辿り着けない　どこへも行けないの

二人このまま夜に溶けている