Lyric

素肌にこびりつく水と青のタイル

錆びつく永遠

無化したオブジェクトに貼りつく

手のひらで　えずいた

白い陶器　丸みに世界を感じて

喋る　べきじゃなくても

伸びた　枯れ木から遠方で

散乱する　光を

焼けついた　回路が満たす焦燥

バーチャルが償う想像すら無視して

あなたが信じる　汗とワイヤーの

甘美なうなりに　紡いで乗せて

描いてみせた　美しい恋が

塗り潰して　眠れない

テイク1 テイク2 テイク3 テイク4

壁に胸を当てて　鼓動を映した

ファンタジーか

なぞれば　駆け出しそうになる

巡る間欠泉を恐れる石に

差し込む光

おはようを窓越しの灰色へ

腐り落ちた陽光の重さで

軋む骨がうなる　白色の熱で

透けて零れるワード

石の箱で反響する波のノイズ

木々が揺れてうなりエコーする

リバーブするのは　大きな手のひらの中

心地いい痺れのせいで

バネがしなる　歪むレンズに

収斂しなかった数々の液

ドアの外で　うなる音が

球体の回転で　聴こえる

うずくまる回廊は朝には

ほつれて平行の直線を描く

ニスの手触りも褪せないまま

波打ち青く　よこたわる髪

渇いた石を溶かして

真似事の逃避行でたどり着く

私とあなたの砂の帝国

崩れないように繋いだ

指先は　うつろすぎて

初めから　掴めなくて

手のひらは　熱を帯びて

呼吸さえ 邪魔になって

海岸は　ここにあって

気付いたら　遠くなった

あなたが

星になったこどもの

孤独が照らした足跡が瞼に