Lyric

日が暮れるころに　あてもなく向かった

誰もいない、電車のしじまの中で

一人でポツンと立って遠くを見つめる

はぁ　帳が下りる前に

電車が揺れる音　明日の予定ごと

何も考えられないままぼーっと立ってる

それでも目に映る景色だけは

奇麗だと思えたんだよ

たとえ明日が来なくて終わりを迎えても

いいよと思ってた

黄昏の海辺で伸びた影が

消えていく

熱とともに冷めていく

確かなことはない？風のかたち以外

思考をやめても　五感はとまらない

なにかにつけ　増えてく傷

愛おしく思えたなら　それがよかった

ゴミ捨て場　漁るカラス

コンビニのハイライト

静かにくゆる煙が

黒い空に消えていく

奇麗だな

たとえ明日が来なくて終わりを迎えても

いいよと思ってた

月の光　映す水たまり

描いて

そうだもっと

今夜の晩飯とかなんだっていいよ

金を稼ぐのがなんだって言うんだ

その裏で無駄に過ごしてた日々が

重荷になっていくんだ

みんな何をそんなに頑張ってるんだ

懸命に生きるのがそんな偉いか

そりゃそうだろ

たとえ明日が来なくて終わりを迎えても

いいよと思ってた

黄昏の海辺で消えた影が

伸びていく

朝焼けに滲んでいく