※ Preview may take some time.
※ Preview is not available for songs under copyright collective.
背が伸びる前に骨が軋むように、ティーンエイジャーの時に心が乱れるように、成長には痛みが伴うもの。大阪発・ANYDOUBTの9ヶ月ぶりとなる新曲「Heartache」は、その痛覚と対峙しながら前へ前へと懸命にもがく姿を描いた1曲だ。
ポップパンクの潮流を感じさせるアタック感の強いビートがパワフルさを演出する一方で、ドリーミーな揺らぎを見せるギターや透き通ったizu(Vo)のボーカルはどこか消えてしまいそうなムードを漂わせている。この相反する質感は、少しのきっかけが善にも悪にも転がる危険性とシンクロしながら、より鮮明に胸中の葛藤を投影する。
<I couldn’t hear you said But now I don’t mind そう思ってやり過ごした日々も>と他者の声に耳を塞ぎ、都合の悪い事実から目を背けていた主人公が、<And now this is my heartache tonight>と自身の痛みを自己のものとして受け入れるリリックも印象的。弱さから目を逸らさないことは強さであり、その強さは飛躍のための羽になるだろう。