

西日をまとった改札を
ひとつ飛ばしで駆け抜けた
紙の切符を握るたび
今日は特別な気がしてた
人混みの向こうに見えていた
色あせた看板の文字
大きな空にぶら下がる
観覧車が手を振った
少しだけ怖いものほど
なぜだか見たくなる年頃で
離さないように握った手を
今でも覚えている
戻れない場所があるなら
きっとあの夏の途中だろう
夕暮れは何も言わずに
思い出ばかり照らしてる
大人になって知ったのは
消えたんじゃなく遠くなること
胸のどこかでまだ揺れてる
傾いたままの景色
アルバムの端に挟まった
少し曲がった集合写真
誰も未来を知らない顔で
同じ方を向いている
地下鉄の窓に映るのは
あの頃より背の高い影
急ぎ足にも慣れたのに
置いてきたものが多すぎる
笑われながら歩いた道
転びそうになった廊下
あれがただの仕掛けだと
今なら分かるけれど
戻れない場所があるなら
きっとあの夏の途中だろう
風鈴の、音が鳴るたびに
記憶だけが振り向いてる
大人になるということは
強くなることじゃなくて
失くしたものを抱えながら
歩いていくことだった
花やしきのビックリハウス
斜めになった床の上で
声をあげて笑っていた
本当に傾いていたのは
世界じゃなくて心の方で
あの日は永遠だと思ってた
戻れない場所があるから
人は時々立ち止まる
懐かしさという名前では
足りない気持ちを連れて
夕焼け色の記憶たちが
静かに手を振るたびに
胸の奥で灯り続ける
あの日のビックリハウス
- 作詞者
シャーベットアイス
- 作曲者
シャーベットアイス
- プロデューサー
シャーベットアイス
- ボーカル
シャーベットアイス
- ソングライター
シャーベットアイス

シャーベットアイス の“ビックリハウス”を
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ビックリハウス
シャーベットアイス
「ビックリハウス」は、大人になった女性が子供の頃の家族との思い出を振り返るノスタルジックなバラード。
夕暮れの遊園地、色あせた写真、父の背中、母の笑顔。
何気なく過ごしていた時間は、いつの間にか戻れない宝物になっていました。
子供の頃に訪れたビックリハウス。
傾いた床に驚き、笑い、少しだけ怖かったあの日。
けれど大人になって気づいたのは、本当に揺れていたのは世界ではなく、自分の心だったということ。
昭和の香りが残る情景と、誰の胸にもある「帰れない夏の記憶」を描いた一曲です。
シャーベットアイスが贈る、懐かしくて少し切ない物語。



