水彩のジャケット写真

枯れた言葉の跡、ひび割れた花瓶に水澱み

浅瀬に藍映え、浮雲り

春風の便りにあの頃の君が滲んでる

夜明けの終止符よ、謳え。

書き留めた、朝日の窓 、5月の空、埃影

いつか見たまま、読んでゆくけれど

僕だけが、心の中、大事な色、消えかけている

花酔い水彩、背景、透過した双眸を

とうに掠れた両の手で濃い藍塗装

春呼ぶ皓皓、肺を溶かした想像は

胸に住んでる音に咲いた思いだ

僕に降ってる花浅葱の声だ

埃だらけのアトリエの窓辺で頬杖をつく

空咳きとくしゃみを繰り返し

裏庭の花壇にあの頃の僕が埋まってる

夜更けは始まりを告げる

雲の隙間、午後3時、日影差す窓を開けて

あの日と同じ空気に触れれば

風うららかに舞う空白の画用紙すら色めく

風追い空中、刹那、甦る衝動で

遠く離れた頬の鮮やかに愛を乞う

君呼ぶ煌々、終わりの見えない情状は

胸に住んでる音に咲いた思いだ

僕に降ってる花浅葱の声だ

心に水彩、僕は曖昧な輪郭を

とうに忘れた日々の破片が言う

さよなら

はるか向こう、春で希釈した感情は

花酔い

水彩、背景、透過した双眸を

とうに掠れた両の手で濃い藍塗装

春呼ぶ皓皓、肺を溶かした想像は

胸に住んでる音に咲いた思いだ

僕に降ってる花浅葱の声だ

君を待ってる花浅葱の声だ

  • 作詞

    Iruka

  • 作曲

    Ryuma

水彩のジャケット写真

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    水彩

    時代遅れソクラテス

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