人知れず華は咲いて
また枯れるだけ
帰り道の静けさが
ひとりにさせる
前を行く人の影が
遠く伸びていく
残された一羽烏
どこへ行くのだろう
喜びさえ遠いところへ
行ってしまったから
芽生えては消えゆく
言い訳がまた
遠回りをさせる
月よ落ちる前に
連れ出して遠くへ
また嘘を飲み込んで
麻痺してしまう前に
彷徨うこの魂の果て
憐れみ求めて
無責任な言葉
要らないのに
朝靄で煮えたような
街が見えていく
行く道の騒がしさが
ひとりにさせる
ゆらりゆれて落ちて
強がりなど忘れたから
こんな虚しさから
生まれた式で
何を解くと言うの
闇が深まる刻
逃げ方を教えて
また嘘を飲み込んで
麻痺してしまう前に
漂うこの身体はどこへ
救いを求めて
遠くなる視界の中
願うのは
この華の一片が
どうか枯れないように
- 作詞
Sanoji
- 作曲
Sanoji
Sanoji の“華”を
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