Lyric

雲の隙間から差し込む月の光

照らされた刃に映る雪と花びら

凍てつくような静寂が訪れて

月明り遮る叢雲　風に流れ

横切る一陣の風　木々たちが騒めき

花びらが頬をかすめ　時が動く

迷うことなく前だけを見つめて

踏み出すことを恐れるな

己の刃だけ信じて

無情の一撃叩き込む

赤い雪は刃に溶け

月に照らされ鈍く光り放つ

終わりの見えない戦いを続けて

気が付けば深い眠りと無縁の生き方

戦う意味さえわからないままに

また次の戦いへの幕が開く

生き抜き続ける地獄か

終わりの安らぎか

その心を刃に委ね戦い続け

道を外れた魂導く

再び輪廻の旅へ帰れ

全てを断ち切るかのごとく

天をも切り裂く一太刀で

過ぎ去る風に悲しみ乗せ

散りゆく命と共に別れを告げる

たとえこの身が滅びたとしても

受け継がれぬ　この想い

儚きものの美しさを

悲しみ一重と感じ取り

笑顔のもとに落ちる涙

表裏の心を救う月の光

を浴びて繰り返す日々に

過去と未来を結ばぬ糸は

風になびき主を待つ

約束されぬ誓い哀れな心