すずめの家のジャケット写真

歌詞

亀のかめこ

ちっち

僕がまだ二十歳の頃

一緒に暮らしてた彼女の部屋に

かめこという名の亀がいた

水槽じゃなく床を歩く

部屋の中をのんびりと

当たり前みたいに歩く君

「やめてほしいな」なんて

心に壁をつくってた

ある日、カーペットに

そっと手をついたとき

君の甲羅に触れた

あたたかいそのぬくもり

その瞬間、なぜか

涙が出るほど

「この子はやさしい」って

心がつぶやいた

君と友達に

なった日のこと

今もはっきり覚えてる

小さな体で

僕の世界を

そっと照らしてくれた

桶から出て散歩して

窓の外眺めてた

風を浴びて戻ってくる

それが君のルーティン

この日々がずっと

続くと信じてた

だけどある日

君は帰らなかった

マンション中に

手紙を配った

「かめこを知りませんか」

台風の日に

ベランダへ来たって

電話が鳴った

大家さんが

池に放したと

彼女は泣き崩れ

世界が壊れた

かめこどこにいるの

広い池の中

君を失うなんて嫌だ

名前を叫び

ひたすら君を探した

池の真ん中で

ひょこっと顔を出す

一匹の亀

僕らの声に

応えるように

まっすぐ泳いできた

左の足が

なくても

それでも君は

僕を選んだ

かめこ君だった

奇跡みたいに

またここで会えたんだ

小さな命が

大きな愛で

僕を見つけた

夜はベッドのそば

朝は玄関で

「いってらっしゃい」

「おかえり」って

君は待ってた

亀は懐かない?

そんな嘘

君がすべて覆した

五年前の今日

元カノからのLINEで知った

君は天国へ旅立ったらしい

今は空のどこかを

とことこと歩いてるのかな

かめこ君は僕の

永遠の友達

  • 作詞者

    すずめ

  • 作曲者

    すずめ

  • プロデューサー

    すずめ

  • ギター

    ちっち

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