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アレクサンドリア斎藤によるアルバム『Blue』は、東京の小さなアパートのキッチンで録音された音の記録。
前作から約2年、日々の生活の中でこぼれるように生まれていた曲たちを、静かにひとつのかたちにまとめた作品である。
すべての曲は、彼が日本を離れる直前に制作されたもの。
その当時、自分でもはっきりと意識していなかった、少しずつ積もっていた心の曇りのようなものが、
後になって聴き返したとき、ふいに音として立ち上がってきた。
何かが少しずつずれていたような感覚──その存在に気づけたのは、生活の場所を変えたあとだった。
『Blue』というタイトルは、ピカソの“青の時代”からの着想であり、
その静かな青がアルバム全体にゆっくりと染み込んでいる。
アレクサンドリア斎藤は、福岡生まれ東京育ちの音楽家/DJ。 幼少期から音楽に強く惹かれ、3歳でピアノに、小学生の頃にはバンド活動に目覚める。10代後半からPCでの音楽制作を始め、以降、電子音楽やダンスミュージックを軸に、ジャンルを横断する独自のスタイルを育んできた。 東京を拠点に、ライブ・制作・DJと多角的に活動。 小さなキッチンで作りためていた楽曲たちは、アルバム『Blue』(2025)として結実した。この作品は、過去の空気を閉じ込めたような楽曲群で、静かな時間の中に揺れていた感情の記録でもある。 並行して、多彩なプロジェクトにも参加。 実験的アプローチを持つロックユニット「Kaos Order」、歪みと空間を自在に行き来するダブ・アンサンブル「ANIMALWARFARE」、生演奏を軸としたバンド「Pantanal」ではゲスト・ダブワイザーとして参加。 どのプロジェクトでも、“音”そのものが語る自由な表現を追求してきた。 DJとしては15年以上のキャリアを持ち、テクノやハウスを中心に、ダブやJ-POPまでを取り入れた柔軟で色気のあるスタイルで、東京の現場を長年支えてきた。 現在はアムステルダムを拠点に、DJ名義「Mr.MIYAGI」としての活動も含め、新たなステージへと歩み始めている。