歌詞

ただ　ここにいた

止まった視界

今も　居たのなら

また応えて

「ここにあるのはどうしようもなく漂っている、残響だけだ。」

揺蕩い続けて

彷徨い続けて

影が落ちなくて

息も出来なくて

「残滓を求めている」

枯れた砂の上

絶えた域の果て

痩せた瓦礫だけ

Dear my Lord, ハロー

応えて　煌いてた映し鏡

黯の向こう　錆びれて

断ち切られた　音は

（虚空に溶ける）

Dear my Lord, ハロー

聞こえる？　ボク　今猶ここにいます

空も地もない　ただ霞んだ世界で

「どこまで進んでも、変わらない空虚。

手をかざせば、ただ霞む指先。

沈黙。閑寂。ここには何もない。

あのころの喧騒、あのころの熱量さえ、

薄い空気に滲んで、見えなくなる。」

「それでも、意識は留まっている。」

そこに揺れる影があった

壁が青白く火照った

声が響き合った

それを忘れられなかった

かつて確かな空で

かつて形ある地面で

かつて記された世界で

ボクは生きていた

Dear my Lord, ハロー

応えて　零に消えた御伽噺

道半ば眠った　薄い筆の跡

（日の目を浴びず）

消えかけの灯火　無い筈の胎動

空も地もない世に　光が差した

（It’s here before my eyes again

But something is off somehow

Oh, Is that so...）

Dear my Lord, 不要？

応えた声　ひび割れる映し鏡

描かれる静寂

そうか、これで終わり。

無音の亀裂　自壊

解けゆく中　宛らボクは骸

皮も血もない　ただ凪いでいた世界で

今　何をして　何に触れてるの？

どんな色の空を見てるの？

嗚呼　願わくば

煌めく世界描く　君のこと

また見たかった