Lyric

あー　あー 白い息が

街の灯りが　今日は痛くて

きらきらしてる　はずなのにな

クリスマスソング　流れるたびに

隣のすき間　寒くなってく

手袋のまま　触ったスマホ

消えないトーク　浮かぶ名前

「また明日ね」と　笑っていた

去年の自分が　遠くてにじむ

いつの日からか　恋は奇跡より

当たり前だと　思ってたんだ

今日がひとりの　夜になること

信じてなかったよ

涙、クリスマス

願いごとは　今年もひとつだけ

君の幸せ　祈ってるふりで

涙、クリスマス

一瞬だけでいい　見覚えの声で

「寒くないか」と　呼んでほしかった

帰り道には　降り出した雪

足跡だけが　夜を歩いてく

ふたり分だった　靴のひびきが

ひとり分だと　やけに寂しい

ケーキの入れ物　窓に並んで

中には子ども　笑顔の家族

「こうなれたかも」って　もしもを数え

自分をまた　傷つけてしまう

好きでいること　やめられないまま

指折り数えた　季節の中で

話した言葉も　嘘じゃないけど

守れなかったんだ

涙、クリスマス

強がりだけ　上手になっていく

人ごみの中　涙隠して

涙、クリスマス

消えてしまいそうな　心の灯りを

雪の夜に　そっと守ってる

「メリークリスマス」って　声にしたなら

まだどこかで　気づいてくれるかな

つないだ手のひら　温かさより

今は同じ空　見てる奇跡が

本当は　欲しかった

涙、クリスマス

こぼれ落ちる　しずくのひとつひとつ

君を愛した　証だとしたら

涙、クリスマス

失くすためじゃなく　育むように

この痛みさえ　明日へ変えてく

涙、クリスマス

ひとりきりの　夜を抜けた先に

新しい光　見つけられるから

あー　あー

雪の夜に　そっと　目を閉じる