蝉時雨はもう聞こえない 気だるい午後を連れて
まどろみの汗の退く早さに 眩しくて目を閉じる
じわり錆びる街の通り 纏わりつくは夏の憂い
褪せた障子に染みた音に 徒に耳を塞ぐ
夏などは無かったのだ つるべ落としの斜陽に
夏などは無かったのだ 刺されて世界が滲む
眠る巨人の心臓が 少しずつ死に向かう
病的な緋色の乱反射が 緩やかに僕を侵す
夏などは無かったのだ つるべ落としの斜陽に
夏などは無かったのだ 刺されて世界が滲む
夏なんかは無かったんだ 重たい影を引きずり
夏なんかは無かったんだ 夕焼けから目を逸らす
影絵の少女は幻視のよう 畦を飾る曼珠沙華
かさぶたの奥の痒みと赤 揃って僕を擽る
夏などは無かったのだ つるべ落としの斜陽に
夏などは無かったのだ 刺されて世界が滲む
夏などは無かったのだ…
- 作詞
ギターララバイ
- 作曲
ピアノララバイ
ララバイブラザーズ の“秋のテーマ”を
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- 1
影法師
ララバイブラザーズ
- 2
サブリナ
ララバイブラザーズ
- 3
原罪意識と罪悪感の異国風ワルツ-長い睫毛に暗い欲望を添えて-
ララバイブラザーズ
- 4
キミと僕と秘密の庭で
ララバイブラザーズ
- ⚫︎
秋のテーマ
ララバイブラザーズ
- 6
かくれんぼのテーマ
ララバイブラザーズ
- 7
でたラめララバイ
ララバイブラザーズ
- 8
午睡のきみ
ララバイブラザーズ
- 9
レトリカル・スウィング
ララバイブラザーズ
- 10
麦わら帽子
ララバイブラザーズ
- 11
雨の通学路
ララバイブラザーズ
- 12
粉雪
ララバイブラザーズ
- 13
日没幻視
ララバイブラザーズ
- 14
まちぼうけ
ララバイブラザーズ
ララバイブラザーズのベストアルバム『ララバイブラザーズのエキス』が17年の時を経て、サブスクリプション形式で登場します。
「卑屈ですけど、何か?」
アーティスト情報
ララバイブラザーズ
ピアノララバイとギターララバイからなる二人組み。血縁の真偽については未確認。 ピアノとギターをバックに、ノスタルジック、エロティック、はたまたナンセンスな詞を卑屈に歌い上げる。音楽的なスタイルとしてはジャズの影響が強いような、でも、ジャンルはそれほど意識はしていない。
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