歌詞

粉雪

悴む指に息を吹きかけ

静かな空気を白く澱ます

無言でバスを待つ停車場で

灰色の空の欠片を覗く

回るよ、回る　雲の韻律で音も立てずに

アスファルトには転がる粒が胸を躍らせる

無情に過ぎる車が残す風が

雪と輪舞曲を踊る

跳ねるよ、跳ねる　風の旋律に遊ばれながら

アスファルトには広がる粒が仲間を呼んでる

風を興してバスが停まる

逸る気持ちと共に乗り込む

熱くなった指を気にして

窓の外、白い輝き見てた

バスを追い越す無邪気な雪が

茶けた風景白く染めゆく

回るよ、回る　空の拍節は夜を跨いで

舞い降りたまま白い絵の具になって染めていく

まだ、降って！　僕の和声の高まりと共に

変わり、変わった　おしゃまな景色は僕を誘う

ララバイブラザーズの“粉雪”を

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ララバイブラザーズのベストアルバム『ララバイブラザーズのエキス』が17年の時を経て、サブスクリプション形式で登場します。
「卑屈ですけど、何か？」

ララバイブラザーズ
ピアノララバイとギターララバイからなる二人組み。血縁の真偽については未確認。ピアノとギターをバックに、ノスタルジック、エロティック、はたまたナンセンスな詞を卑屈に歌い上げる。音楽的なスタイルとしてはジャズの影響が強いような、でも、ジャンルはそれほど意識はしていない。
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