ララバイブラザーズのエキスのジャケット写真

歌詞

日没幻視

ララバイブラザーズ

高すぎる記念碑が日暮れの長い痙攣に身をよじる

西日に焼ける海が私に落ちて、この胸を締めつける

昔見た映画のよう 妙に前時代的

アナクロな歌声を誰も聞いてない

燃えさかる日没をあなたは口に含み、それを流し込む

滑らかな夜の匂いを嗅ぐように

あなたの温度を確かめようとして近付くと

そこには霧雨みたいな沈黙に濡れる深い暗闇が

めくるめく微熱と絡む

「触って」だなんて、とても口には出せない

なぜ夕日は沈まない? 何かが正しくない

日没の魔法は、それでも解けない

昔見た映画のよう 何もかも絵画的

けれど、願いはまだ叶えられない

薔薇色の夕焼けはグラスに溶けて、あなたの手で揺れている

私もいつの間にか、歪んだグラス越しにあなたを見てる

温かい夜の雫を飲み込み

私の温度を共有するように触れるあなたの手は

粘膜を滑る予感より速く

とても丁寧にその全て傷つけていく

「気持ちいい」なんて、とても口には出せない

日没の幻は…

  • 作詞

    ギターララバイ

  • 作曲

    ピアノララバイ

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ララバイブラザーズのベストアルバム『ララバイブラザーズのエキス』が17年の時を経て、サブスクリプション形式で登場します。
「卑屈ですけど、何か?」

アーティスト情報

  • ララバイブラザーズ

    ピアノララバイとギターララバイからなる二人組み。血縁の真偽については未確認。 ピアノとギターをバックに、ノスタルジック、エロティック、はたまたナンセンスな詞を卑屈に歌い上げる。音楽的なスタイルとしてはジャズの影響が強いような、でも、ジャンルはそれほど意識はしていない。

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