高すぎる記念碑が日暮れの長い痙攣に身をよじる
西日に焼ける海が私に落ちて、この胸を締めつける
昔見た映画のよう 妙に前時代的
アナクロな歌声を誰も聞いてない
燃えさかる日没をあなたは口に含み、それを流し込む
滑らかな夜の匂いを嗅ぐように
あなたの温度を確かめようとして近付くと
そこには霧雨みたいな沈黙に濡れる深い暗闇が
めくるめく微熱と絡む
「触って」だなんて、とても口には出せない
なぜ夕日は沈まない? 何かが正しくない
日没の魔法は、それでも解けない
昔見た映画のよう 何もかも絵画的
けれど、願いはまだ叶えられない
薔薇色の夕焼けはグラスに溶けて、あなたの手で揺れている
私もいつの間にか、歪んだグラス越しにあなたを見てる
温かい夜の雫を飲み込み
私の温度を共有するように触れるあなたの手は
粘膜を滑る予感より速く
とても丁寧にその全て傷つけていく
「気持ちいい」なんて、とても口には出せない
日没の幻は…
- 作詞
ギターララバイ
- 作曲
ピアノララバイ
ララバイブラザーズ の“日没幻視”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
影法師
ララバイブラザーズ
- 2
サブリナ
ララバイブラザーズ
- 3
原罪意識と罪悪感の異国風ワルツ-長い睫毛に暗い欲望を添えて-
ララバイブラザーズ
- 4
キミと僕と秘密の庭で
ララバイブラザーズ
- 5
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ララバイブラザーズ
- 6
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ララバイブラザーズ
- 7
でたラめララバイ
ララバイブラザーズ
- 8
午睡のきみ
ララバイブラザーズ
- 9
レトリカル・スウィング
ララバイブラザーズ
- 10
麦わら帽子
ララバイブラザーズ
- 11
雨の通学路
ララバイブラザーズ
- 12
粉雪
ララバイブラザーズ
- ⚫︎
日没幻視
ララバイブラザーズ
- 14
まちぼうけ
ララバイブラザーズ
ララバイブラザーズのベストアルバム『ララバイブラザーズのエキス』が17年の時を経て、サブスクリプション形式で登場します。
「卑屈ですけど、何か?」
アーティスト情報
ララバイブラザーズ
ピアノララバイとギターララバイからなる二人組み。血縁の真偽については未確認。 ピアノとギターをバックに、ノスタルジック、エロティック、はたまたナンセンスな詞を卑屈に歌い上げる。音楽的なスタイルとしてはジャズの影響が強いような、でも、ジャンルはそれほど意識はしていない。
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