歌詞

見ないものは消していいよ

しないことは消していいよ

違う、私こんなだって

まだ、まだ消えぬよう

見たいものだけ見ていよう

したいことだけしていよう

淡い月、確かに在って

ただ、ただゆらりと

薄暗闇の六畳間

寝そべって笑う

少し逸る心拍で

戯けてみたり

どうしようもないこの身ごと

灰と化すように

見てくればかりが

愛されるから

この心の臓は店に卸した

見ない言い訳していよう

しない言い訳していよう

甘い綿菓子みたいに

ふわふわ、溺れよう

未体験を重ねよう

肢体投げ出して生きよう

三日月、幽か遠くで

ただ、ただゆらりと

薄紫の払暁に何となく憂う

忙しない朝と夜の中

街行く人の

どうしようもない絵空事

馬鹿に出来たなら

愛憎ばかりが

目に留まるわ

少し鬱陶い位が心地良いのだけれど

見たいものだけ見ていいよ

したいことだけしていいよ

衒うこと、それだけじゃ

心は満たせない！

聴きたい音だけでいい

聴かせたい音だけでいい

ただ長い、長い嵐が吹いて

ひら、ひら、花の散る様

未体験をお呉れよ

あの天蓋を劈けよ

あの三日月も穿つくらいに、さあ

愛をお呉れよ