Lyric

(Overture)

見慣れなかったこの景色も

今やすでに

日常の中で僕に溶け込んでた

見て見ぬ振りした寂しさを

かき消すように

次の日々を真っ直ぐ生きてた

終わったはずの恋だから

もう心には残しちゃいけない

アルバムの中で二人が笑う、それだけでいい

物語になれないから

起承転結は期待できない

言い聞かせるように

天井を仰ぎ見ていたんだ

胸の中、もう君なんていないなんて

下手くそなウソで

前向きなフリしたんだ

突然の短いメッセージだけで

あまりにも単純なほどに

戻ってしまったよ、心臓の高鳴りも。

あの頃みたいに

夢を描き飛び込んできた

この街だけど

それはそれで寂しくはなるさ

さっぱりした恋の事

「大人の恋」だとか呼ぶのなら

どうやら僕はまだガキンチョでしかいられないみたい

画面に君の名を見れば

嬉しくないなんて言えないね

今度この街に遊びに来てくれるらしいんだ

親友のままさよならをしたかったあの日

ガラス越しの君をもっと好きになってしまった

遠ざかる景色を今度は君が

乗り越えてきたら止まった

時間が動いて、また恋に落ちるかも。

あの頃みたいに

好きとも言えずに終わらせた筈だろ？

もうすぐ君の乗った電車が来る

あの時、発射のベルが鳴った瞬間に

時間が戻っていく

胸の中、もう君なんていないなんて

下手くそなウソはもう言えなくなった

久々に会った君はキレイで

油断したら泣きそうな程大好きだったんだ

もし君も今同じ気持ちだったら

時計の針をほらゆっくりでいい動かそうよ

好きとも言えずに恋は終われなかった

思い出に仕舞った筈

それでも尚、僕達は恋をする。

あの頃みたいに

また恋に落ちる