Lyric

私への愛を失って

心臓が歪んでたんだ

真夜中 狼の遠吠えが

此の鼓膜震わして

脳味噌まで抉って

もう洗脳されていくんだ

君も救えない叫びを

また誰かの所為にしたって

神様は何も答えてくれない

凶暴な獣に成って

此の鋭利な牙を研いでいる

喰らい呑み干した愛は腐っていて

伽藍堂な心は我儘

それでも誰かを救えるのなら

ただ吠えるのさ

眩暈催した酸欠の彼方で

君も少し笑ったんだ

あの夜に聴いた遠吠えの様に

私は確かに謳っているのよ

明日の朝陽が怖くなって

ただ今日に縋ってたんだ

ああどうか 此の夜に閉じ込めて

また声を震わして

もう手なんて伸ばさないで

既に心象さえ濁った

共感出来ない痛みを

また誰かの所為にしたいと

悪魔がひたすら囁き続けた

獰猛な獣を狩った

此の正義も嘘を吐いている

暗い六畳の部屋で響かすのは

空っぽな私の歌だけ

それでも誰かを救えるのなら

ただ歌うのさ

被害者気取った奴等も加害者で

大人なフリをしてたんだ

僅かにズレた辻褄の様に

私の視界も眩んでいくんだよ

食傷し尽くした愛で

また空虚に成って仕舞うの

天使は私を見つめているだけ

凶暴な獣を飼った

もう正気の沙汰じゃ無いな

揺らいだ世界の狭間で彷徨えば

足取り覚束無く成るばかり

それでも前に進む為ならば

ただ歩くのだ

眩暈催した酸欠の彼方で

君も少し笑ったんだ

あの頃に聴いた産声の様に

私は未だに叫んでいた

喰らい呑み干した愛は腐っていて

伽藍堂な心は我儘

それでも誰かを愛せるのなら

ただ吠えるのさ

神様も悪魔も天使も私も

命の儘に生きるんだ

あの夜に聴いた遠吠えの様に

私は確かに謳っていたの

真夜中に吠えた狼の様に

私は闇夜を喰らっていたいのよ

嗚呼...。