LIFE TIMEのジャケット写真

歌詞

東京

mizu plus

すれ違う人波が

狂人の群れに見えた

満員電車に立ち込める

苛立ちと気怠さ

週末目指して

本音は無視して

今日もお疲れ様

自分誤魔化して

心すり減らして

何の為に生きてるの

東京

華やかで寂しい街

東京

されど憧れの街

なんでも揃っている

夢や希望

愛すらも

都合の悪いものは

見て見ぬふりでいい

虚しさ 孤独も

無理に流し込んで

今日もお利巧様

画面の向こうの

誰かを貶して

平気な顔で笑うの

東京

誰もが自分を探し

東京

眩しさで目をくらまし

東京

華やかで寂しい街

東京

されど憧れの街

  • 作詞

    飯田 正樹

  • 作曲

    飯田 正樹

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このアルバムは3曲だけで構成されているが、mizu plusの持つ豊かな音楽性を存分に味わうことができる。

1曲目の『東京』は、その名の通り東京をテーマにしたシリアスなバラードだ。
その巨大な街で日々を生きる人びとの寂しさと哀しみを、しっとりと切実に歌い上げている。
渡辺貴志の丁寧かつ繊細なアレンジが光る。

2曲目は『生活はつづく』。
アコースティックギターの繊細な音色と、飯田正樹の優しい歌声が耳に心地よい。
我々はたとえ好きな人が自分から離れて行ってしまって悲しみに囚われても、いつも通りに生活を続けなくてはならない。
そんなとき、この曲が心の支えの一つになってくれるだろう。

アルバムラストを飾る『生きている事は素晴らしい事だ』は、キャッチーなメロディーに心が躍る、軽快なロックミュージックである。
この世界で上手く生きていけない人びとに、それでも「生きている事は素晴らしい事だ」と、説得力のある歌詞とメロディーと演奏で伝えている。

これらの楽曲はいずれも毛色の異なる音楽なのだが、人の弱さや悲しみを包み込む柔らかな優しさは通底している。
この『LIFE TIME』というミニアルバムからは、mizu plusのメンバー2人が、人びとの生の営みに対して向けている温かな眼差しを、ひしひしと感じることができる。

アーティスト情報

  • mizu plus

    mizu plusは、何歳になっても少年のように笑う飯田正樹と、飄々としながらも、知的な面も併せ持つ渡辺貴志による2人組バンド。 飯田正樹は、キャッチーなメロディーを生み出すことに長けた心優しきシンガーソングライターである。 かつて不登校だった彼は、世の中で上手く生きていけない人びとに寄り添うかのように、切実な歌詞と多彩なメロディーを紡ぎ出していく。 渡辺貴志は、繊細で丁寧な指さばきが身上のギタリストであり、さまざまな音楽機材を自由自在に使いこなす。 早稲田大学を卒業している彼は、高い知性と規律でmizu plusの音楽を裏から支えている。 2人の相異なる個性によって形作られる楽曲たちには深い味わいがあり、バリエーション豊かで、聴く者の心に優しく沁みわたっていく。 ちなみにmizu plusというバンド名は、有名恋愛ゲーム『ラブプラス』から着想を得たものであるが、そのゲーム内容とバンドの曲風に関係は全くない。 メンバー2人がそのゲームを好きなわけでもない。

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