揺れる

作詞・作曲・編曲から歌唱、ビートメイキングに至るまで──そのすべてを自身で手がける日本出身の女性シンガーソングライター、Nao-Rew。彼女が放つ新曲「揺れる」は、80年代の煌めきとほのかな切なさが溶け合う、ミディアムテンポのアーバン・ナイト・ミュージック。懐かしさと新しさが共存する洗練されたシティポップ・サウンドが、聴く者の耳と心を優しく包み込みます。
イントロを彩るエレキギターの爽やかなカッティングは、まるで高鳴る胸の鼓動のように楽曲をリード。そこへNao-Rewの繊細かつ力強い歌声が重なり、グルーヴィーなスラップベース、タイトなドラム、ゴージャスなホーンセクションが一体となって、都会の夜に浮かぶ情景を鮮やかに描き出します。
物語の舞台は、きらめく都市の夜。かつて愛を誓い合ったふたりが偶然の再会を果たし、言葉にできない想いが交錯する中、自然と蘇る昔の記憶。二人は街のリズムに身を委ねながら彷徨い、その心は静かに、確かに「揺れる」のです。過去と現在の交差点。その瞬間をドラマティックに切り取った一曲。
Nao-Rewならではの美しいメロディと緻密に構築されたアレンジが織りなす、極上の都会派サウンド。大人の恋心にそっと寄り添うこの楽曲は、一人グラスを傾けながら、過ぎ去りし日々に想いを馳せる夜にこそ聴きたくなる――。Nao-Rewの新たな代表作となる予感を秘めた、珠玉のナンバーです。