Lyric

鏡文字の手紙と不思議な絵が

壁に重なり合って貼られた父の部屋

夢中になるとそればかりと母は呆れてた

今日も昨日と同じ絵本を握りしめ

大人になって　父と同じように働いて

自分のことで手いっぱい　まだまだだ

はじめて泣いて　抱かれて　泣かれて

愛すること　愛されること

心は十分に満たされているはずなのになぜだろ

時々煙たくなって　愛に背を向けて

いつまでも大人になれないまま

負けず嫌いで毎日全力で生きていた

中学生を三輪車で追いかけ笑われた

勝つまでやめないジャンケンとオセロ

歳の離れた兄が一番のライバル

大人になって　母の手料理に憧れて

隠し味はベタだけど　愛なのかな

はじめて泣いて　抱かれて　泣かれて

一人で生きられないことを知る　誤魔化した痛みも

変わらないあなたの匂いのせいだろ

時々照れくさくなって　愛に背を向けて

いつまでも言葉にできないまま

ハナミズキのように

土の中にいた時から

愛の言葉を聞いていたから