Lyric

静寂の朧月夜

霞を散らし霧雨が泣く

闇に紛れて震える指に

握りしめた花のかんざし

行くも行かぬも夢見は地獄

六文銭と積み石拾い

浮世の情け

迷う心に

振りかざした朱色のやいば

二度と映せない逢瀬の笑顔

降り始めた雨が　『ぽつり』

ほほをつたう

罪深き咎人よ

散りゆく空に胸を張れ

こぼれおちてく

希望の砂を

拾い集めて

道を行け

吹き迷う咎人よ

奈落の風に立ち向かえ

月の雫が

夜道を照らす

明けぬ夜はないのだから

ゆけ

二度と戻れない　鏡の姿

どこまで行けば　逢えるのか　青い空

罪深き咎人よ

散りゆく空に胸を張れ

寄り添う願い　抱きかかえて

白波越えて　船を

出せ

吹き迷う咎人よ

奈落の風に立ち向かえ

闇に溢れる　孤高の罪も

明けぬ夜はないのだから

ゆけ