歌詞

野辺（のべ）行きの　陽炎（かぎろひ）に

揺れ立つは　まぼろしか

移り香も　忘れじの

契（ちぎ）りとて　なおかなし

さくら舞い散りては　花びらいくえにも

我が胸のくぼみに　息苦しきほど　つもれば

君を想って　奥にこもって

夢に慕って　うつつ過ぎ行く　様

まなこ覆って　耳を覆って

童（わらべ）競って行くを知らずの　様

ハラハラ落つる葉のあわれと

クレグレ思し召せ　我が君

ホロホロ涙すはひとえに

チリヂリ恋なる　君故に

春なれば　紫の

あけぼのの　まぼろしか

残り香は　触れてさえ

指先に　なおかなし

鳥や　八重垣越え　我が言の葉持て行け

いとし君　はるかに峰を越えし　この想いは

玉と光って　波と踊って

月とめぐって　滝ととどろく　様

風と走って　虹と渡って

龍（たつ）と昇って　雷（いかずち）下る　様

ハラハラ落つる葉のあわれと

クレグレ思し召せ　我が君

ホロホロ涙すはひとえに

チリヂリ恋なる　君故に

ハラハラ落つる葉のあわれと

クレグレ思し召せ　我が君

ホロホロ涙すはひとえに

チリヂリ恋なる　君故に

チリヂリ恋なる　君故に