歌詞

ちいさな花びら　あっちに　こっち

鬼さんこちら　手の鳴るほうへ

列車が通過（とおる）と　カタカタ揺れそうな

古ぼけた駅舎（えき）に　ひとり降り立てば

ひとひらの花びら　手のひらに春が

ひとり暮らしの　味気なさを

かみしめてきた　わたしを

母の笑顔が　迎えてくれたのに

-振り向けば

お帰りなさいと　風の微笑み

誰もここにはいない

ちいさな花びら　あっちに　こっち

鬼さんこちら　手の鳴るほうへ

ちいさな花びら　風に戯れている

音も無く流れる　ふるさとの風

誰もいない　誰もいない

かっぱの子等が　さわいだ　水遊び

時が流れる　川面の上だけを

花筏　さらさら　流れ続けてる

何があっても　傷つかないで

傷ついても　あなたは

傷ついた心　隠し　微笑んで

-母の声

梢に揺れる　薄紅桜

誰もここにはいない

ちいさな花びら　あっちに　こっち

鬼さんこちら　手の鳴るほうへ

ちいさな花びら　風に戯れている

音も無く流れる　ふるさとの風

誰もいない　誰もいない

誰もいない