Farewell Music (2022年、夏)のジャケット写真

歌詞

夕映

Thymsleap

また、この季節がやってきた。

あの日と同じ場所、ポケットにしまった文庫本、空を見上げると鳥が一羽、宙を舞うのが見える。

ねえ、夏葉、あなたが死んでもう三年が経ちました。

制汗剤の匂い、涼しい風の匂い、甘いパルプの匂い、夏のお日さまの匂い。眩しい夢の中は色々な匂いで満ちている。あなたのいないこの世界と同じように懐かしい匂いで満ちている。

気楽なあなたは記憶の彼方、上澄みを救えば救いとなる。ねえ、夏葉、わたしだけのこの唯一無二の感情を歌にする勇気をくれたのは、あなたではありませんでした。

それが悲しいわけじゃない、苦しいわけじゃない、こうしてあなたとの思い出が上書きされるたびに思うのです。

生きていくしかない、生きるしかないって。

この本を読み終えた時、わたしははちゃんとあなたに伝えることができるだろうか。

さよならって。

  • 作詞者

    Thymsleap

  • 作曲者

    Thymsleap

Farewell Music (2022年、夏)のジャケット写真

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