

また、この季節がやってきた。
あの日と同じ場所、ポケットにしまった文庫本、空を見上げると鳥が一羽、宙を舞うのが見える。
ねえ、夏葉、あなたが死んでもう三年が経ちました。
制汗剤の匂い、涼しい風の匂い、甘いパルプの匂い、夏のお日さまの匂い。眩しい夢の中は色々な匂いで満ちている。あなたのいないこの世界と同じように懐かしい匂いで満ちている。
気楽なあなたは記憶の彼方、上澄みを救えば救いとなる。ねえ、夏葉、わたしだけのこの唯一無二の感情を歌にする勇気をくれたのは、あなたではありませんでした。
それが悲しいわけじゃない、苦しいわけじゃない、こうしてあなたとの思い出が上書きされるたびに思うのです。
生きていくしかない、生きるしかないって。
この本を読み終えた時、わたしははちゃんとあなたに伝えることができるだろうか。
さよならって。
- 作詞者
Thymsleap
- 作曲者
Thymsleap

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- 1
Summer Leap
Thymsleap
- 2
ねえ、夏葉
Thymsleap
- 3
やってくる
Thymsleap
- 4
すこしずつだけでいいよ
Thymsleap
- ⚫︎
夕映
Thymsleap
- 6
Farewell Music
Thymsleap
- 7
新盆 (2022年、夏)
Thymsleap
- 8
恋なんですか
Thymsleap
- 9
さよなら (2022年、夏)
Thymsleap