歌詞

イヤホンの奥 沈んだノイズ

もう寝なきゃって 分かってるのに

深夜二時の タイムライン

流れていく 誰かの独り言

少しだけ 僕の言葉みたいだった

ガードレール なぞる影

街灯が やけに 冷たい

コンビニのガラスに映った

作り笑いが 馴染んでく

もうずっとこのまま

違和感ごと 抱えて

いつもの自分のふりをして

青信号が 滲んで揺れる

どこへ行けば 正解なんだろう

問いかけた声は 誰にも届かず

夜に飲み込まれていった

ノイズキャンセルの フィルター越し

僕の本音は 聞こえてますか？

電波みたいに かすかに揺れて

すぐにノイズに かき消されてく

「なんでもない」って 笑うたびに

誰かの声が 遠ざかるんだ

夜に落とした 僕の言葉は

きっともう 誰にも届かない

ネオンの色 雨がぼかしてく

曖昧になれば 少しは楽かな

アスファルトに映る 歪んだ自分

まるで心の形みたいだった

スクランブル交差点の真ん中

わざと人混みに 紛れてみる

誰にも気づかれないままなら

消えてしまっても いいのにな

ノイズキャンセルの フィルター越し

僕の叫びは 届いてますか？

ガラスみたいに 脆く揺れて

ひび割れたまま 消えてしまう

「大丈夫」って 繰り返すほど

自分の声が 遠ざかるんだ

夜に落とした 僕の言葉は

きっともう 誰にも届かない

夜風が僕を 追い越していく

「もう帰ろうか」って 呟いた

ポケットの奥 握りしめた本音

言葉にすれば 壊れそうだった

ノイズキャンセルの フィルター越し

隠した言葉 拾ってくれる？

もしも誰かが 気づいてくれるなら

もう少し ここにいてもいいかな

イヤホンを外した 夜の音

遠くで電車が 軋む音

こんなにも 静かな世界で

僕の声だけが まだ残っていた

ノイズキャンセルを 外したら

少しだけ 本音が聞こえた