歌詞

死んでしまうと言うこと

辺りからぽつんと無くなること

僕が僕以外のモノになって

指先ひとつ動かなくなること

どこに行くにも一緒だった

お気に入りの靴を履けないこと

ゲームと違って二度と

生き返る機会はもう来ないこと

◯月×日今日は

記録的猛暑の一日です

狂ったように汗水を流し

日歩に湧く蛆は泥に混ざる

貰った泡の銭は冷房の

効いた所が好きらしい

腹に納めたアレコレ達は

バイト募集のソレとよく似てる

鼻を膨らませた大人たち

他人事を垂れ流すリポーター

重なる夕食の雰囲気

生きてるって何だろうね

光る板に齧り付く僕らは

インフルエンサーのオ◯ニーに染まり

見えないランクマッチに参加して

頭を抑えられて生きて行く

比べられ、貶められて

やがて死に罹るんだろう

唯一の友達の自分すら敵に変えて

僕らは一人だ

孤独で正解なんだ

一人で呼吸する

生きている

死んでしまうと言うこと

少しの嫌を積み重ねること

無理して口角を吊り上げて

心の声を押し殺すこと

生きて行くと言うことが

死んでしまう事よりも難しく

耐えられぬ程苦しいのは

正しさとやらのせいだろうな

僕は僕に依って生きていたいよ

比べられ貶められて

やがて死に罹るとしても

鼓動は続いて

風が僕らを吹き抜けて行く

心は波立つ

汚れた靴紐は解けたまま

僕らは生に引き摺られてゆく

死んでしまうと言うこと