THE THIRD CROWのジャケット写真

最終電車の窓から

映されるあの日の爪痕

ただいつまでも

そういつまでも残るのだろう

あれは少し肌寒い春の日

大地も裂けるような揺れに

誰も彼も皆絶望の淵に立っていたね

とどまることなく崩れる街に

誰も何も出来なかった

残された者は幾重の

悲しみや苦しみ味わっただろう

瓦礫に埋もれたその地で

3月11日に起こったすべてのこと

忘れても忘れきれない

幾度も痛みを考えた

3月11日に流された涙はどんなに

数えても数えきれない

その想いだけは消えないで

利益だけを求め乱れていく

愚かな人間たちに

かつてないこの苦しみの

ほんの少しも分からないだろう

果てしない自然の猛威を

3月11日に起こったすべてのこと

テレビに映る流れる街

何も出来ずただ見ていた

3月11日に傷ついた夢はどんなに

叶えたくても叶わない

もう戻れないあの頃には

3月11日に凍てついたこの世界に

陽の光が差し込んでく

もう一度あの頃に戻れると

3月11日に流された涙の先に

生かされた人の希望が

果てない大地を

照らしてる

  • 作詞

    Yotaro Karasuda

  • 作曲

    Yotaro Karasuda

THE THIRD CROWのジャケット写真

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鴉田陽太郎の2021年最初のリリースとなる今作は、冬〜初春をテーマにした”コンセプトアルバム”となった。1曲目の「All-time high」にて爽快に幕を開け、「Dearest」、「Live for the moment」など明るい曲調が続く前半、そして打って変わって「夢心地」、「回想」といった切ない曲が続く後半と、14曲という曲数を感じさせない展開を見せる。そしてアルバムのラストを締めくくる「3.11」は、東日本大震災から10年を数える今年、幼少期を仙台で過ごした彼の故郷への想いが詰まった渾身の一曲といえよう。過去2作をも超え得る傑作となった本作は、早くも2021年を代表する作品となりそうだ。

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