Lyric

ラムネの瓶に夕陽が映る

ビー玉みたいな空のした

プラの剣で正義を叫ぶ

カブトムシを夢中で追ってた夜

家族でテレビの番組を取り合う

茶の間のヒーロー　親父も夢中

「チャンネル回せ」って　声が飛ぶたび

コタツの国は　小さな宇宙

あの角を曲がれば　まだ僕がいる気がして

ランドセルからって　走り出しそうで

今じゃタップ一つで　地球の裏まで繋がるけど

誰かんちのチャイムの音が　一番近かったんだ

校庭の砂がまだ濡れてる

雨上がり　跳ねた運動靴

「給食残すな」って叱られて

プリンをじゃんけんで奪い合った

缶けりの影に　ちいさな秘密

初恋の名前　落書きノート

夕焼けがほら　帰れの合図

さよならは　風の中に置いた

あの角を曲がれば　まだ君がいる気がして

麦わら越しの笑顔　まぶしくて

今じゃ夢も保存して　夜に流せる時代だけど

「じゃあね」が今日のすべてだった

あの頃が愛しい

見上げた星空は　どこにも逃げないまま

流行りのアプリは　次々すり替わるけど

光るホタルのように　すぐには忘れられない

あの夜　膝をすりむいた痛みさえも

あの角を曲がれば　ほら僕が手を振ってる

カタカタと自転車で　夢をこいでた

今も耳の奥で　ガチャッと鍵の音がして

「おかえり」って言葉を　時々、探してる