歌詞

目眩…。

霞む視界に、映る筈のない面影。

見上げた空は青く…青く、青く。

知らないフリで、

穏やかに陽射しは揺れる。

答えは今も遠すぎて見えない。

ねえ、この過ちも

やがて強さになって

笑えるその時が来て、でも…

私は、私を許せない。

行き交う人々の群れ。

負けない約束はできない。

愚かしいのは、誰も彼も同じ。

幸せなんて望むのは、

身の程知らず？

新しい宝物、

手に入れてはまた手放す。

どこに辿り着いたって、

同じことの繰り返し。

寄り添う誰かは移ろうとも、

こんな歌をまだ紡いで…。

そう、愛や夢のために

この心を削るのは

痛いことと知りながら、それでも。

歌うことを辞められない。

償うこともなく、こんなに遠くまで

気が付けば歩いて来てたみたい。

輝いた季節が確かに在ったこと。

他にこれ以上、

願うことなど何を望むの？

ねえ、まだ間に合うとしたら、

手を伸ばしてたかな？

もう戻れないなら

せめて美しい記憶のままで。

傷付いて、打ち拉がれて、

それでも歩けるの。

ほら、笑えるでしょう？

私は強い、ってことを知ったんだ。

ーーいつか、許せるまで。