誰もいなくなった町には
変わらぬ景色が広がって僕を包んで
哀愁に満ちたこの風が 波の香りが
涙腺を揺らした
たわいもないあの日々が
続くような気がしていたteenager
時の流れで失った
大事な何かが心を掠めた
出会いと別れの波に揉まれて
離れ離れが当たり前に
いつしか記憶の海に沈んで
町とともにさよなら
何もないこの町で何故か
僕らは華やかに輝いて生きていた
不自由のない今の生活じゃ
手に入らぬものがそこにはあった
自転車を漕いで 一緒に隣町へ
CD一枚買って帰るだけなのに
人生の最高潮で 不安は何もなくて
それが当たり前だった
出会いと別れの波に揉まれて
離れ離れが当たり前に
いつしか記憶の海に沈んで
町とともにさよなら
曖昧なまま終わりを告げて
心に黒い霧がかかったままで
それでも前に進むしかなくて
ほろ苦い味に慣れていった
赤い空に君の影 頬に潮風
やけに身に沁みて
水面に映る僕の影 仄かに揺れて
心は何処へ
出会いと別れの波に揉まれて
離れ離れが当たり前に
いつしか記憶の海に沈んで
町とともにさよなら
会いたいなんて独りよがりで
僕はまるで滑稽なピエロだね
それでも夕焼けは変わらず綺麗で
不意に涙が零れた
たわいもないあの日々が
- 作詞
音継かなで
- 作曲
音継かなで
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