「真っ赤な通りを抜けた先は港、ね…」
読めない言葉に 暇を預けて さぁ
半端な思いを描いた様な 足跡ね
湿ったぬるい汗が 指を伝い落ちた
不意に口ずさむ なんてお決まりで
「くだらないな」って一人笑った
きっとね
焼きつけた痛みも 後ろ姿も
水面に釣られて 踊る灯りも
夢を見たフリして 笑顔は引き攣って
明日が来るまでは 波に乗って
「酔わされた」って
にやけて誤魔化した
湿っぽい話で 通りは賑わって
髪を切ったのは長いから?
それだけなんでしょ?
本音ばかりじゃ 熱も冷めるわ
焦ったい気持ちの中へ 嘘も添えて
過ぎた日を見送って
「帰りを待てばいっか」
まるで気づいたように
時計を ちょっと進めた
汗ばむ私 少しは大人になった?
問いかけに 襟を摘み仰いだ
きっとね
頷いた記憶の 隣の影も
朝が来れば 忘れるような事も
冴えない台詞まで 喉から引きずって
強がりな私が 膝を抱いて
誰もいないからか 目は潤った
きっとね
気がついたら夜も「店じまいよ」と
赤く染まる やけに乾いた喉
浮ついた街さえ 地に足をつけて
ただ一人 帰りは風に乗って
思い出に泊まって 息をかけた フッと
眠たい目の誰かにあげた午後
楽しげに「また」って
言えたはずね きっと
次会えば ただの人ね
- Lyricist
ARAI
- Composer
ARAI
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Kiraku
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