

出会った詩人はこう言った—
—「愛してる」とそのまま言えればいいんだけれど、恥ずかしいんだ
—そして、そのまま伝えたのではつまらない
—だから、私はこの気持ちを空に、雲に、光に例えるのさ
—だからね、全ての人には伝わらない
—伝わる人にだけ伝わりゃいい
—さぁ、キミの大切な人に、伝えてあげてよ
—恥ずかしくてもいい、教えたろ?
—空に、雲に、光に例えて風に流すだけさ
—それだけなんだ
出会った詩人に言ってみた、
「ボクは誰にも好かれてないような気がして、夜も寝れないんだ」
彼は優しくこう言った—
—ボクは雨が好きだけど、嫌いな人もいるさ
—ふるさとに置いてきた手紙を取りに、
—ボクはそろそろ戻らなきゃいけない
—キミともお別れだね
「いつかまた会えるかなぁ?」ボクは詩人に聞いてみた
彼は言った「生きてりゃあね」
—さぁ、長居しすぎたから、出発するとしよう
—雨降り模様、走ってくよ
—何年か旅をしたら、キミに手紙を出そう、捨てても構わないよ
—さぁ、もうボクのことなんて、さっさと忘れてよ
—ボクはマボロシ、雲みたいに
—空は今日も空のまま、キミの上にある、それが「愛」ってやつさ
- 作詞者
yato
- 作曲者
yato
- プロデューサー
yato
- ギター
yato
- ベースギター
yato
- ボーカル
yato

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yatoが描く「幻想世界」をテーマにした全5曲。ロックとエレクトロが溶け合う、切なくも力強いサウンド。眠れない夜にこそ聴きたい曲を届けたい。
1:プラズマチック
エモーショナルなサウンドとミステリアスな歌詞が光る作品。誰にだって後ろ向きに流されてしまう日もあり、そんな時の日常から非日常へと脱出したいような、そんな気持ちを歌った曲。
2:暴かれちゃった
不穏なメロディといささか難解な展開をしていく構成、そこにカタルシスの如くキャッチーなメロディで昇華されるサビ。乗せるリリックはシニカルで、現実に対するニヒルな感情が伺える。
3:FOREVER
退廃的な雰囲気の中に美しさを纏った曲。乗せた歌詞は叙情性と物語性に溢れているが、紐解いていくととても恐ろしげである。現実から脱した後の非日常感が伺える曲。
4:怒られたくない
キャッチーなメロディに言葉遊びをふんだんに入れ込んだ歌詞が目をひく一曲。わかりやすいメロディの中に溶け合う歌詞の奥深さが特徴。
5;詩人はこう言った
ゆったりめなテンポに叙情性の高い歌詞が特徴の一曲。物語性をふんだんに詰め込んで、聴いた後の尾を引く世界観が印象的。
アーティスト情報
yato
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