歌詞

あいするきみのまち　こどものこえがする

おとなはみんな　かげになったらしい

ムーン・リッドのそらは　はいきガスでくもる

ぼくはひたすらに　きみのためはしった

こうじょうがはくけむりで　いきがくるしくなる

あのこはそれに　ころされたらしい

きみのあたたかい　えがおがすきだから

ぼくがなにもかも　おわらせてあげる

あいしてる、をつたえたかったおとなたちが

力なく無為の影へ溶けてゆくのさ

きみの声も　あのこの白い腕も

このまちはなにもかも　呑み込んで消える

あいするきみのまち　サイレンがなりやまない

こどもたちはみな　じめんにふしている

ムーン・リッドのそらは　あかく、あかくにじむ

「まち」はいたずらに、くうきょにわらっている

つめたくなったきみの心臓を取り込んで

「まち」は醜く叫び変貌を遂げる

きみのからだをぐしゃり、とつぶして

ムーン・リッドはひとりの人に為った

あいしてる、をつたえたかったおとなたちが

容赦なく無為の影に消化されたあと

ぼくもきみもあのこも「あなた」のなか

あかい、あかい空ごと　呑み込まれ消える