Lyric

優しい彼女はちょっと泣いて

世界が嫌いになった夜に

街は

人は

彼は

今笑っている

そんな不平は回ってばっか

そんな都会は今日も真っ赤な

夕日に沈む心は

「そっか」と世界を知って

飛び去った

僕ら最大速で駆ける世界で

繋いだノンフィクションと最愛に

「まだ 」

「まだ」

「そこにいて」なんて

東京は今日も救えなくて

今夜最大速で壊れる世界で

手放すフィクションはきらめいて

「また」

「また」

「どこかでね」なんて

手を振って笑え東京へ

寝たくない夜に秒針がばっか

刻まれる寂しさが心地良い

夜も

春も

時も

僕らはあって

そんな妥協は巡ってばっか

そんな都会で彼もまた

「あなたといたくて誤魔化した」

隠した2文字が言えないまんま

僕ら最大速で駆ける世界で

繋いだノンフィクションと最愛に

「もう」

「もう」

「此処にはいないで」

僕は僕だけを守りたくて

今夜最大速で壊れる世界で

手放すフィクションはゆらめいて

「もう」

「もう」

「見えないよ」なんて

手を振って笑え東京で

優しい彼は笑ってみせて

「有限な僕らの巡り合わせ」

「いつか途切れても」

「不器用な呼吸でも」

「世界を愛せるから」

もうどこにもない

僕らの過去も

どこかでまた

会えますようにと

声を絞って叫ぶ街は

今日も美しいまんまだから

僕ら大都会で別れて別れて

巡り巡る焦燥の中で

「ただ」

「ただ」

「ここにいて」なんて

東京を今日も救いたくて

僕らラストシーンが迫る終夜で

エンドロールが流れる前に

ただ

ただ

袖を掴んで

定めを転じ笑う

東京で