砕けた果実のジャケット写真

歌詞

砕けた果実

菊池遼真

盗まれてきて震えてる林檎のように

その形のまま美しく

どこにも行けない白い肩を

撫でるつもりが壊してしまった

あまりに脆く

砕けこぼれ落ちる果実は

二度と元には戻らない

薄く透き通るその肩に

滲むかなしみを見た

その意味を知りたいと

できることなら拭いたいと

限りなく愛に似た何かで

君を愛そうとしていた

砕けこぼれた果実の破片が

陽だまりの中

"どうか僕を忘れないで"と

少しずつ色を落としゆく

きっと何もかも仕方なかった

そう言い聞かせてるけど

この日々を生きてゆく

理由ばかり求めすぎた

理由などひとつも要らないと、ただ

君は側に居てくれたのに

その意味を知りたいと

できることなら拭いたいと

思っていたのにふと気付けば

その一つになってしまった

限りなく愛に似た何かで

君を愛そうとしていた

  • 作詞

    菊池遼真

  • 作曲

    菊池遼真

砕けた果実のジャケット写真

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アーティスト情報

  • 菊池遼真

    1994年9月23日生まれ、北海道札幌市出身のシンガーソングライター。幼い頃からギターをおもちゃのようにして育ち、15歳の時に初めて作詞作曲した曲で全国規模のライブオーディションに合格したことをきっかけにシンガーソングライターを志す。全国を歌い歩いてきた叩き上げの歌声はまるで自身がかき鳴らすアコースティックギターと競い合うように鳴り響き、繊細で叙情的な歌詞とのコントラストが鮮烈に聴く者の心に焼きつく。「誰もが心の中に抱えている"名前の付けられない感情"をできるだけ純度高く、そのまま歌にしたい」と語る菊池遼真の紡ぐ世界を、是非ともあなたの生きてきた世界に重ねてみてください。言葉にできなかった悲しみや傷痕に、そっと名前を付けてくれる歌が見つかるはず。

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