海に書いたピリオドのジャケット写真

歌詞

正義

カツラベ

遠く聞こえたアラームは 恋を歌う蝉時雨

いや、違うな にわか雨

肌が湿るなら 誰かに聞いてほしい僕の独り言

道路の真ん中 猫が轢かれていました

それを道脇に運んで手を合わせました

懸命に生きた最期がこの様じゃ

報われないから せめてもの優しさを

人の正しさを ひとり考えた

差し出した両手の先で掴んでいたものは

偽善か はたまた偽りのない善意か

そんな言葉遊びはいまどうでもいいや

その手の矛先を他者に向ければ悪だから

それを間違えないように 僕は口を閉じた

潰れた虫に情けをかけはしないし

時間が無けりゃごめんなと通り過ぎる

僕の行いは判断基準が曖昧で

美しいなんて言うには程遠い

息が無いのなら 意味はもう無いしな

見て見ぬふりの人間が見つめているのは

ただ常識を持ち合わせた正常な世界だ

それは間違っちゃいない

ただ僕も違わない

押し付けなければ 傷付かずに済むから

気づいているんだ 気づけなかったんだ

人の気も知らずにさ

かつて僕はそれを犯していた

だから拘りは孤独に隠した

差し出した両手の先で掴んでいたものは

偽善か はたまた偽りのない善意か

仮にその結論を後者にしたとして

他人に押し付ける善意? 正義も糞もない

日常の中に生まれ出る拘りの数は

自覚している以上に把握しきれない

どれも間違っちゃいない

理由なんて要らない

押し付けなければ 傷付かずに済むから

もう間違えないように 僕は口を閉じた

  • 作詞

    カツラベ

  • 作曲

    カツラベ

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カツラベ の“正義”を

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「文通」から始まった”君”と”僕”の物語を締めるアルバム。
報われない感情を物語の形として昇華させた渾身の作品。

アーティスト情報

Katsurabe

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